『2005年12月24日〜2年4組 守埼雄太くんの日記』



 今日は12月24日……言わずと知れたクリスマスイヴ。恋人たちがラヴラヴな一晩を過ごす日だ。
 今までは蚊帳の外、とばかりにそんな世間を指をくわえて見ているしかなかった僕・守崎雄太だけど、今年はちがう。
 僕にはルリ姉がいる。
 姉弟っていう垣根を越えて、お互いの気持ちを確かめあった大好きなひとが。

『今年こそは僕だって、世間のどんなカップルにも負けないぐらいルリ姉とあんな事やこんな事をして思いっきりラヴラヴに過ごしてやる!』

……そう心に誓っていたんだけど。

*     *     *     *     *     *     *     *

「……やれやれ、やっと下がってきたわね、熱」
 ふぅ、とため息をつきながら体温計しまうルリ姉の側で僕は…… 濡れタオルを額に乗せてベッドの上にひっくり返っていた。

やれやれ……そう。日本中で(もしかしたら世界中で)恋人同士が愛を分かち合うクリスマスイヴの夜なのに、僕は不覚にも数日前からひいてしまった風邪のせいで寝込んでたんだ。

「もうほとんど平熱って感じだけど、大事をとって寝てなさい。治りかけが肝心なんだから」
 もう一度ルリ姉は大きなため息をついた。
「しかしねぇ、何でよりによってイヴの夜に寝込んでるかな? あんたは」
「……もう言わないでよ」
 せっかくのクリスマスイヴなのに、ずっと楽しみにしてたのに……一番がっかりしてるのは他の誰ならぬ僕に違いないんだから。
「僕なら大丈夫だから、ルリ姉はどっかあそびに行ってよ。……パーティとかコンパのお誘い、色々あったんだろ?」
「あのねぇ……」
 ふぅ、とルリ姉は3度目のため息をついた。
「風邪で寝込んでるあんたを放っといて遊びに行けるわけないでしょ?」
「え?」
 思わず濡れタオルをずらして目を向ける。
「大事なあんたに早くよくなってもらわないと、わたしホントに困るんだから」
「……ルリ姉……」
 ルリ姉の言葉に思わず涙腺がゆるみそうになる僕……
「だって、あんたがいないと洗濯物が溜まってくるしぃ〜部屋は埃っぽくなってくるしぃ〜ご飯だって外食ばっかじゃお金かかってしょーがないしぃ〜」
「……ルリ姉〜〜」
 ルリ姉の言葉に(別の意味で)涙腺がゆるみそうになる僕……
「そーですか、『大事』って、そっちの意味でですか」
「ばかね。ジョーダンよジョーダン♪」
 いいえお姉さま、過去の経験上僕には判ってます。そのお言葉が限りなく本音に近いって事を。
「……それにあんた以外の誰かとイヴを一緒に過ごす気なんかなかったし」
「え?」
「あ、そーだ」
 何かを思いついたようにポンと手を合わせると、ルリ姉はすたすたと部屋を出ていってしまった。一瞬耳をかすめた言葉を僕が問いただす前に。

(『僕以外とイヴを過ごす気なんて無い』?)

 まさか、ルリ姉は色々あったイヴのお誘いを、ホントに僕のために全部断って……? と、風邪以外の原因で熱が上がってきそうなことを考えていると、ルリ姉が部屋に戻ってきた。右手にポット、左手に洗面器(+タオル)を携えながら。
「なに、それ?」
「身体拭いたげんのよ。ここんところお風呂入ってないでしょ?」
「え、いいよそんなの。めんどくさいだろ」
「いいからいいから。せっかくのイヴなんだからせめて身体ぐらいきれいにしとかないと」
 とか言いながらルリ姉はリモコンでピピピとエアコンの温度を上げていく。
「ホレホレ、パジャマ早く脱いで」
「早く、って……もう脱がせてるじゃないかぁ!」
 あっという間に上半身を裸にされてしまう僕。
「部屋暖めたから、さむくないでしょ」
 ルリ姉は洗面器に張ったお湯に浸したタオルを絞るとベッドの側に立って、身体を折るようにして僕の肌を拭い始めた。
ホレホレ♪「部屋暖めたから、さむくないでしょ」
 ルリ姉は洗面器に張ったお湯に浸したタオルを絞るとベッドの側に立って、身体を折るようにして僕の肌を拭い始めた。
(あ……きもちいい)
 実際ここ数日、トイレに立つ以外はベッドでほぼ寝たきり生活だったから、暖かい濡れタオルで身体を拭ってもらうとすごくさっぱりした気分になる。
 けど腕や胸ならともかく、首筋や脇の下まで拭いてこようとするもんだから……
「ちょ、ちょっとルリ姉っ……くすぐったいって!」
「こら、じっとする!」
 じたばたする僕を押さえ込んで、ルリ姉は僕の身体を拭い続ける。力は僕の方が強いはずなんだけど、風邪のせいか、その手を払いのけることが出来なくて……結局僕はルリ姉のなすがままになってしまう。くすぐったさをガマンして、身体がぷるぷる震えてしまう。
「……そういえば久しぶりねぇ。こーやってあんたの身体拭ってあげるってのも」
 タオルを動かしながら、ルリ姉がぽそっと呟く。
「そ、そうだっけ?」
「あんた小さい頃はよく熱出しては寝込んでたのよ。そのころもう母さんはいなかったから、お風呂に入れないあんたをこんな風にしてやってたんだけど……覚えてない?」
 ふふ、とルリ姉が微笑む。
「拭いてあげると『くすぐったい』って暴れてさー。あんたもずいぶんでっかくなっちゃったけど、こうしてるとなんか、あのころとかわんない気もするわよねぇ」
「……………………」
 僕は答えなかったけど、なんとなくは覚えている。目を閉じると、その光景が頭の中に浮かび上がってくる。
……熱に浮かされた幼い僕の身体を拭う暖かいタオル。そしてそのタオルよりも暖かかった幼いルリ姉の小さな手。
 そんなころから、ルリ姉は僕の「お姉さん」だったんだなぁ……なんて懐かしい気分に浸っていた僕は、ふと閉じていた瞼を開いて
(う゛っ)
 硬直した。
しまぱ〜ん♪

 目の前ほんの数十センチのところに、あったからだ。
 ルリ姉の、ミニスカートをはいた下半身が。
 しかもそのスカートってば、タイトなもんだからルリ姉が僕の身体を拭こうと動くたびにちょっとずつずり上がって行っちゃってて、ちらちらとショーツが見え始めていて。
 ベッドの高さとルリ姉のそのへんの高さとがほとんど同じになっていたんだ……とか思いながら、僕の目線は目の前にあるそれに吸い付けられてしまう。
 ルリ姉のミニスカートの裾と、そこから伸びている白くてむっちりした太股と……スカートの裾から見え隠れする、ショーツに包まれた、ぷっくらと柔らかい曲線を描くルリ姉の股間。
(し、しまパンだぁ……)
 そしてルリ姉が僕の身体を拭うために姿勢を変えるたびに、しまパンに包まれたルリ姉の股間には微妙な皺とか食い込みが浮かんでは消え、消えては浮かんで、その白と薄紫のストライプで彩られた、薄い生地の下にあるものの形を僕に否応でも連想させてしまう。
 息を潜めて見入ってすぐに、僕は自分の身体に起き始めた変化に気付いてしまった。
(あ……や、ヤバ……)
 そう。男なら当然の生理現象ってやつで、僕のペニスはパジャマの中でムクムクと充血を始めてしまったんだ。風邪が治りきってないのに、まだ熱もあるのに、なんて正直なんだ僕の下半身は(涙)。
 でもよく考えたら寝込んでからもう数日、その間僕はエッチはおろかオナニーすらしていなかったわけで、熱のせいで棚上げになっていたお年頃な男子の性欲が、体調の復帰と同時に主張し始めたんじゃないかと……
 なんて言い訳めいたことを考えているうちに、ルリ姉は僕の上半身をきれいに拭いきると、新しいパジャマの上着に着替えさせてくれた。
 やれやれ、ルリ姉にばれないうちに終わってよかった……と一息ついた僕だったのだけど、
「……ちょっ、なにするのっ!?」
 ルリ姉ったら、今度はパジャマのズボンに手をかけて引き下げようとしてるじゃないか!?
「なにって……こっちも拭いてあげるからに決まってるじゃない。ってゆーか、こっちこそきれいにしなきゃいけないトコでしょーが?」
(こっち……ってゆーと、僕の下半身のアレとかコレとかソレのことですかぁ!?)
 当たり前のようにズボンをずり下げようとするルリ姉の手を、僕は必死で押さえながら叫ぶ。
「いいって!そこは自分でするから!」
「なぁに今更恥ずかしがってるの。今まで何遍もわたしに見られてるくせに。ってゆーか、自分からわたしの目の前に晒したことだってあるじゃん」
「うっ……」
 そうなのだ……。ルリ姉と姉弟の垣根を越える以前、僕はルリ姉にオカズになってもらって、何度も何度も目の前でオナニーした前科(?)があったりして……
「……そりゃっ、スキありっ!」
 一瞬の気のゆるみを見逃さず、ルリ姉は僕のパジャマのズボン掴むとパンツごと一気に引き下げてしまった。
「うわぁ!!」
 思わず悲鳴を上げてしまった僕。一方で、ルリ姉は引き下げた姿勢のまま固まっていた。
・・・・・・・
「……なによ、これ」
 硬直を解いたルリ姉が、眉をひそめながら機嫌悪そうに呟く。
「な、なにって?」
「これよ、これ」
 つんつん、とルリ姉が指さす先にあるのは、僕のペニス。
 それはもう完全に上を向くほどにカチカチにボッキして、先っちょに薄くしずくを滲ませてさえいた。
「あんたねぇ、人がマジメにお世話してる最中に、何エロい気分になってんの?」
「………………………………………ゴメン」
 僕は顔が真っ赤になっているのを自覚しながら謝るしかなかった。……『ルリ姉の太股とパンツが見えてました。夢中になって見てたらボッキしちゃいました』なんて言えるわけないじゃないか。
「まぁいいわ。おっきくなってる方が拭きやすいといや拭きやすいし」
「え……ふ、拭くの?」
「中途半端でほっとけないでしょ? ……でも、いっとくけどこれは『看病』なんだから。変な気起こすんじゃないわよ」
 ならやめてくれよ……と言いたかったけど、怖い目つきでギロって睨まれると、それだけで言い返す気力が無くなってしまう。これってきっと、幼少時からのトラウマだよなぁ……
「ちっちゃかったときはこんなことなかったのにねぇ……」
『やれやれ』といった風情でルリ姉は、そのまま僕の股間を拭い始めた。
ふきふきルリ姉  そっ、と左手で僕のいきり勃った物を支え、右手のタオルで竿の根元の部分から先端までを拭う。
「あっ」
 まだちょびっと被ったままの皮を剥いて、カリの部分をそっと拭う。
「いいっ!?」
 竿の下のフクロの、裏から表まで、丁寧に拭う。
「ううっ……」
 フクロを左手で持ち上げ、お尻の部分まで拭い始める。
「えおっ!」
「ちょっと、変な声出さないでよ」
「そ、そんなこと言ったって……無理だよ……」
 そうだよ……ルリ姉に自分の(隠しておくべき)部分を間近に見られながらその汚れを拭き取られるなんて、それだけでも死ぬほど恥ずかしいのに……そのうえ、支える指の動きや拭うタオルの感触で刺激されるんじゃ……
 それにルリ姉の太股やパンツは相変わらずミニスカートの裾から見え隠れしていた(ルリ姉も自分で気付いてよ!)。拭く場所が変わったせいで、今度はまるまるとしたお尻の肉付きが目からも僕を刺激してしまう。見なきゃいいのに、って判っちゃいるけど、もう目を逸らすなんて出来ないよ!
(あ、ああ……な、なんか、出そう……出したい……出して、スッキリしたい……っ!)
 僕のペニスはもうこれ以上ないってほどにまで充血してしまって、ひく、ひくと痙攣を始めてさえいた。先っちょからはじわじわと透明な滴が滲み続けて。
 ルリ姉はお世話でしてくれてるのに、それに興奮してこんなになっちまってる自分のペニスを見られるのが恥ずかしくて、恥ずかしいのにその恥ずかしいのが何でかもっと刺激になって……
 とうとうガマンしきれずに、僕はうめきながら必死で訴える。
「ご、ごめん……ルリ姉。ぼ、僕、もう……」
「……出ちゃいそうなの?」
 こくこくと頷くしかない僕。とてもじゃないけど声に出して返事なんか出来ない。
「しょうがないわねぇ……」
 ハァ、とわざとらしく吐息をつくと、ルリ姉は拭っていたタオルを広げて……僕のペニスの先っちょを包み込むようにして宛った。
「いいわよ。受けたげるから、出してスッキリしちゃいなさい」
「ご、ごめん……ルリ姉……っ!」
 ガマンの限界がはじけたのは、その直後だった。
 びくん!とペニスが大きくしゃくり上げ、根元から一気に熱いものがこみ上げてきて……。
どぴゅっ♪
『どびゅっ!!』

「あ、あっ!」
 びしゃっ! っとまるで爆発するような勢いで、精液が噴き出した。

『どびゅっ! びゅくっ! びゅっ! ぴゅっ!』

「んっ! ……んんっ!」
 僕のペニスは何度も何度しゃくり上げ続けて、そのたびに精液をルリ姉が宛ってくれているタオルの中に吐き出していった。
(ルリ姉の……ルリ姉の目の前で……ルリ姉の手のひらの中で……射精してるっ……!)
 恥ずかしい。すごい恥ずかしい。 ……でも、気持ちいい。すごい気持ちいい!!
 どぴゅっ、どぷっ、ぴゅっ、ぴゅっ、びくんっ…… と、いつもの倍近く射精は続き……ペニスのしゃくり上げが終わる頃には、なんかフクロの中が空になってしまったような気さえした。
「………………………」
 ヒクヒクいう痙攣が終わってから、ルリ姉は僕のペニスの先っちょに宛っていたタオルを外した。
 そしてそのタオルを広げて中身を見ていた。まるでどれだけ出たのかを確かめるみたいに。
(ううっ……何か気まずい)
 興奮が過ぎ去ると、後悔にも似た気分が押し寄せてきた。ルリ姉は病気の僕を看病していてくれてたっていうのに、病人のはずの僕がそのお世話に興奮して、しまいには……
「まだおっきいままじゃない。こんなに出しちゃったのに…… そんなにやらしい気分になっちゃったの?」
 ルリ姉の声にハッとして目をやると、たしかに僕のペニスはまだピンピンのままだった。……そんなに僕って『溜まって』たんだろうか?
「…………………………あう」
 ますます気まずいよ……と焦る僕を見ながら、無言のままスッとルリ姉が立ち上がった。どことなく、目が据わってるような気がする。
「は、はは……」
 これは久々に厳しいお仕置きが待ってるかも。そう覚悟を決めかけていたときだった。
「へ?」
 ルリ姉が予想もしていなかった行動を始めたのは。
するするする♪ 「ちょ、ちょっと……ルリ姉っ!?」
 慌てて思わず声を上げてしまう僕。……だってルリ姉ってば、スカートの裾から手を差し入れると、穿いていたショーツをするすると引き下げてそのまま脱ぎ捨てて、そしてベッドに上がり込むとまだ丸出しのままの僕の下半身に跨ったんだから。
「じっとしてなさい」
「え」
「あんたは……なにもしなくていいから」
 そう言いながら片手で捲り上げたスカートの裾から露わになったルリ姉のアソコは真っ赤に充血して、ねっとりとした液まみれになっていた。
 そして、まだ硬さを残したままの僕のペニスを手に取ると、そこへと導いて……
「そんなままじゃ、落ち着かないでしょ。ゆっくり寝てられるようにあんたのそのエロい気分、わたしがスッキリさせたげる」
 って、まさか……このまま僕とえっちしちゃうってこと?
「だ、だめだよルリ姉! そんなの、だめだって!」
 慌てて僕は声を上げていた。
「なによ、まだこんなにカチカチにしちゃってるくせに。したいんでしょ?」
「しっ、したい。したいよ?……で、でも……」
 流されてしまいそうな欲求になけなしの理性で立ち向かいながら、僕はルリ姉に訴える。
「ルリ姉に、風邪……うつっちゃうよ……?」
「うつんないわよ、あんたのへなちょこ風邪なんか」
 でも、でも、せっかく看護してくれてたルリ姉の気持ちを裏切るみたいなコトしちゃったのに、その上単なる性欲処理でエッチさせるなんてこと、絶対僕にはできな……
(……あれ?)
 ルリ姉の頬が、熱に浮かされたように赤い。息も熱く少し荒い感じ。そして、腰がもどかしげにモゾモゾしている。
「……あの、もしかしてルリ姉」
 恐る恐る尋ねる僕の声に、ルリ姉の動きが止まる。
「自分もエロい気分になっちゃった……ってことなの?」
「う、うるさいっ!」
 ぷい、とそっぽを向いたルリ姉の頬が見る見る赤く染まっていく。
「あんたがエロい気分になるから、わたしにもうつっちゃったのよ!」
(あ、あのねぇ……)
 僕の今までの緊張や葛藤は何だったんだ。したくなったっていうならしようって素直に言えばいいのに……って、それを口にするような人じゃないか、ルリ姉は。
 そんなことを僕が思っているうちにも、ルリ姉は僕のペニスを手のひらで掴んでアソコの入り口に宛っていた。ルリ姉のアソコを濡らしている液が、ぽた、ぽたとペニスの先っちょに滴り落ちてくる。熱くて、ねっとりした感触がペニスを伝い落ちていく。
(ルリ姉、すっごい興奮してる……)
 僕のペニスをいじったり、射精するとこを見ていてそうなっちゃったんだろうか。そう思うとなんかいやらしくて、ゾクゾクしてしまう。
「…………………んっ!」
 そしてルリ姉は無言のまま一気に腰を僕の身体の上に落とし、じゅぶり、と粘っこい音を立てて僕のペニスを一気にアソコの中に飲み込んでしまった。
ずっぽり♪
「んっ……んふっ……ん、んっ、んっ……!」
 お互いの肌と肌とが密着するぐらいまで深く僕のペニスを胎内に納めた瞬間、ルリ姉は感極まったような声をあげながら、フルフルと身体を震わせて。
「はっ……あぁ……っ」
 そして、満足げな吐息をもらしながらうっとりと囁いた。
「今日のあんたのコレ……なんか、いつもより熱いね……♪」
 そりゃまぁ、僕まだ熱があるんですから(微熱だけど)……なんてツッコミを入れる間なんてなかった。ぎしぎしとベッドをきしませながら、ルリ姉の腰が僕の身体の上でうねるように動き始める。アソコの感じる部分を僕の身体に擦り付けながら、きちきちと僕のペニスをアソコで締め上げる。
「あっ、あ、あ、あっ、あ……る、ルリ姉……っ!」
 僕のペニスを胎内で締め付け、上下に、左右に、円を描くみたいにシェイクする。熱くて、柔らかくて、ヌルヌルして、ねっとりしたルリ姉の胎内に包み込まれた僕のペニスからゾクゾクする性感が股間からわき上がってきて……
「あ、あっ、ルリ、る、りねぇ……っ」
「ね、ねぇ……あんたも動きなさいよ」
「……へ?」
「あんたも、動いてよ。わたしだけじゃ、物足りないよ……さぁ、さぁ……!」
 はぁはぁと熱い息を吐きながら、ルリ姉が僕に催促する……って、ついさっき『あんたは何もしなくていい』とか言ってませんでしたっけ?
「あ、あのぉ」
「なによ」
「一応僕、病人なんですけど……」
「うるさい」
 僕のはかない抵抗はルリ姉の一言で却下。
「う……」
 な、なんか違う。なんか違ってきてるよルリ姉(涙)。優しいお姉さんモードから、いつもの暴君モードに戻っちゃってるよぉぉぉぉぉ。
(ええいっ! もぉ、ヤケだっ!)
 僕はルリ姉の大きなお尻を、指先が食い込むほどにがっしり掴んで、思いっきり下から突き上げた。ボッキしたペニスの先っちょが、ルリ姉のアソコの奥にコツン! とぶつかるほどに。
うっとりルリ姉
「んむうっ!?」
 ルリ姉が変な声を上げて、びくん!と背筋を反らせた。もっと、もっとびくんびくんさせてやるっ!、とばかりに僕はほとんど必死で何度も何度も腰を突き上げた。
「んっ、あっ、あ、す、すごい、すごいよっ!」
 悲鳴にも似た声を上げながら、ルリ姉の身体が僕の腰の上ではね回る。額に浮かんだ珠の汗が飛び散ってキラキラ光る。セーターの下で大きなおっぱいがぶるんぶるんと暴れるように揺れ動く。……僕はそのおっぱいに手を伸ばし、下からすくい上げるように支え、そして思う存分もみまくってやった。
「どっ、どうだっ! どうだっルリ姉ッ!……これでいいかっ!これでいいのかっ!?」
「あ、はっ……や、やっ……やだ、あ、あはっ!」
攻められルリ姉  ルリ姉の悩ましげな声が、激しい呼吸が、熱い体温が、その答えを僕に教えてくれた。
(最初は僕への看病だったはずなのに、なんでこうなっちゃうんだ?)
 ホントにこの人ってば、わがままで、マイペースで、いつでも僕を振り回して……
(でも)
 そんなルリ姉に腹立たしさを覚えることもあるけれど、
(僕は……そんなこの人が、好きなんだ……)
 そして今、僕はこの人と一つになってる。他の誰でもない、ルリ姉と、僕が選んだ一番大好きな人と。……そう思うと胸の中にうれしさがこみ上げてくる。身体が、どんどん、どんどん熱くなってくる!
「うわ、あ……?!」
 その瞬間、ルリ姉を感じさせてやることに夢中になっていたせいで紛らわされていた性感が、どっと股間から脳天に向かって突き上げてきた。見る見るうちに、ペニスの根元に射精への欲求が膨れ上がってきて……
「るっ、ルリ姉っ……ぼ、僕、僕っ……」
「だ、だめっ! まだだめっ! もうちょっと……わたしももうちょっとだから……ガマンしてッ!」
 快感に身をゆだねながら、それなのに眉をひそめてルリ姉が僕に命令する。
「だ、ダメだよ、僕もうガマンできない……」
「ダメじゃないッ! お、男なら……男なら女より先にイっちゃダメッ!」
(ちくしょぉ、だったら思いっきり感じさせてやるッ!)
 必死の思いで僕はペニスの根元を思いっきり締め付けて射精をやり過ごしながら、ルリ姉のアソコの中を力任せに擦りあげる。突きまくる。かき回す! 腰を思いっきり揺さぶって、僕の腰をルリ姉のクリトリスに押しつけてグリグリこね回す!
「んぁっ! は、ああああっ!」
 ルリ姉が驚いたような嬌声を上げると同時に、アソコからジュワっ! と液があふれ出して僕の下半身を濡らしていく。感じてる。ルリ姉感じてる!……で、でも、勢いよく動いて刺激してやった分、僕のペニスも同じぐらい刺激されちゃって……いよいよ僕のガマンは限界の限界に達していた。
「ご、ごめん……もう、だめ……出ちゃう……出ちゃうよっ!」
「い、いいよ、いいよ……もういいよっ!」
 はぁはぁはぁと、まるで全力疾走しているような荒々しいと息の下からルリ姉がほとんど叫ぶように答える。
「わたしの、わたしの中に出して。いっぱい出してっ!」
「ルリ姉ッ……!」
「わたしも、わたしもイくから……いっしょに……いっしょに……ぃっ!」
 そしてルリ姉が思いっきり腰を僕の身体に押しつけた瞬間……!
『どくっ! びゅびゅっ!!』
フィニッシュ♪
「あ、ああ……あああっ!」
 僕はルリ姉の中に思いっきり精液をぶちまけてしまった。
 さっきの手のひらでの射精以上に大きく激しく僕のペニスはしゃくり上げ、まだこんなに出せるのかっていうぐらいの精液がルリ姉の胎内をいっぱいに満たしていく。
「はぁ……あ、ああっ……!」
 僕がイったのとほとんど同時に、ルリ姉のアソコがキュウ、キュッと断続的に、射精を続ける僕のペニスを締め付けていた。
(あ……イったんだ……ルリ姉も……)
 力一杯抱きしめていた腕の力が抜けて、僕のにもたれかかってくるルリ姉の身体。その温度が、重さが、すごく心地いい。
(ルリ姉……)
 そして射精の快感と開放感、そして身体の中で渦巻き続ける熱がごちゃ混ぜになった中に、僕の意識はゆっくりと沈み込んでいった……………

*   *   *   *   *

 そして、その翌日。

「38度2分……昨日より上がっちゃってるじゃない」
「…………………………」

 僕は相変わらず、というか当然の結果として? せっかく治りかけていた風邪をぶりかえらせて寝込み続けるハメになっていた。……イっちゃう寸前僕の身体の中を吹き荒れていた熱の嵐は興奮が原因じゃなかったらしい。リアル熱だったんだ(涙)。
「………………誰のせいなんですか」
 ぶつくさ呟く声が我ながら情けない。
「っていうか、何でルリ姉は元気なままなんだよぉ〜! ふつーこういう場合、ルリ姉に風邪がうつっちゃって、今度は僕が看病する……ってオチになるんじゃないのぉ?」
「ばかねー、言ったじゃない」
 ふふん、とルリ姉が鼻で笑う。
「あんたのへなちょこ風邪なんかうつるわけない、って」
「なんか不公平だよ……」
 情けなくて涙が出そうになる。
「まぁまぁ……確かにちょっと、今回はわたしも悪かったわ」
「ちょっとじゃないと思うんですけど」
「だからぁ、またこうやって看病したげてるんじゃない」
 苦笑いしながらルリ姉は僕の額の濡れタオルを外して、おでこに手のひらを当てた。
「今度こそ、ちゃんとあんたがよくなってくれるまで、面倒見てあげるからね、雄太」
「ルリ姉……」
「マジそろそろあんたに元気になってもらわないと、年末の大そうじも大変だしねー」
「ルリ姉〜〜〜〜〜」
 あはははは、と明るく笑いながら、冷たい濡れタオルを額に当て直してくれるルリ姉。ホントに、どこまでが本気でどこからが冗談なんだか。
 でも、わがままで、マイペースで、いつでも僕を振り回して……こんなルリ姉とずっと一緒にいられたらいいな……と思ってしまう。
最強お姉ちゃん(笑)
……もしかして僕って、どこかマゾッ気があるんだろうか(悩)



……ルリ姉の視点で見てみます?(笑)

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