■『プライベート☆れこ〜ず』

  <9月10日 川崎兄妹のばあい……>



1年8組 川崎こだまさん  9月10日の夜のことです。

『……あの、お兄ちゃん……はいっていい?』
 ノックのあとおずおずとかけられた声に、川崎羽郁くん(3年7組)は受験勉強の手を止めて、妹のこだまちゃん(1年8組)を自室に招き入れました。
「お、おう。なんだ?こだま」
 何気ない風を装っていますが、このごろの羽郁くんは2歳年下の妹と向き合うたびに、心の奥底で何かがうずくのを感じずにはいられないのです。……どこか頬を紅潮させているこだまちゃんも、それは同じなのでしょうか。
「あ、あのね、宿題手伝って欲しいの。……夏休みの、宿題……」
「……は?」
 羽郁くんは思わず耳を疑いました。
「おまえ夏休みの宿題って……もう新学期始まって1週間以上経ってるじゃないか? まだできてないのかよ?」
「だってぇ……ひとりじゃ、できないんだもん……」
 呆れ声を上げるお兄ちゃんに、こだまちゃんはちょっと唇をとんがらせます。
「一体どんな宿題なんだよ。ほれ、ちょっと見せてみな」
 割と勉強が出来るはずの妹が出来ない宿題って何だ? と思いつつこだまちゃんがおずおずと差し出したワープロ打ちの『夏休みの宿題ブック』に目を通した羽郁くんは……そのまま固まってしまいました。
 そこにはこう書いてあったのです。

■保健・体育『異性の自慰(オナニー)を観察して記録しよう』

「なっ……!?」
 我が目を疑いながら続きを読んでいくと、『……自慰(オナニー)は生理現象の一種であり、ごく自然な行為です。異性の自慰を観察し記録することで、その生理に関する一層の理解を深め……云々』といったさももっともらしい説明がなされていました。
「……ひとりじゃ、できないでしょ?」
 こだまちゃんはモジモジと胸の辺りで指を絡めながら、上目遣いに羽郁くんを見つめています。
「お、俺にお前の目の前でオナニーしろっていうのかよ!?」
 こくん、と頷くこだまちゃんの顔はもう真っ赤っかです。
「こんなのクラスの男子の誰かに頼めよ! うれしがってやってくれるヤツのひとりや二人いるだろ?」
「そんなはずかしいこと、たのめないよぉ……」
 俺にはたのめるのかよ、と心の中でツッコミを入れながら……同時に羽郁くんは心の奥底のうずきが次第に大きくなってくるのを感じていました。
 そして、そのうずきに背中を押されるようにして、答えていたのです。
「わ、わかったよ……見せてやるよ」
「え」
 自分から頼んだはずのこだまちゃんが、戸惑ったような声を上げていました。
「しゅ、宿題なんだろ? 提出しないと先生に怒られるんだろ? な、なら、仕方ないじゃ……ないか」
「う、うん。そ、そう……そう、なの……」
 ドキドキしながら目をそらせているこだまちゃんに、羽郁くんは言いました。
「その、そのかわり……お、おまえも俺にあ、アソコ見せるんだぞ」
「えっ!?」
 今度はこだまちゃんが驚きの声を上げる番でした。
「お、俺ひとり恥ずかしい思いするのは、不公平じゃんかよ」
 真っ赤になった顔を背けながら、羽郁くんがぶっきらぼうに言い放ちます。
「そ、それに男がオナニーするには、こ……興奮するための材料が、いるんだ」
「え……」
 お兄ちゃんのその言葉に、こだまちゃんは胸にドキンと衝撃が走るのを感じていました。
「……わ、わかった……」
 こだまちゃんは、こくん、と小さく頷いて答えました。
「わたしもお兄ちゃんに……見せる」

*   *   *   *   *

「……これでいい? お兄ちゃん」
「も、もうちょっと浅く腰掛けて……脚を開いてくれ」
「こ、こう……?」
「ゆ、指で……アソコ、開いて」
「ええっ……そ、そんなのはずかしいよぉ」
「お、俺だって、お前の目の前で丸出しなんだぞ?!」
「わ、わかったよぉ…… これでいい?」
仲良く見せっこ♪
 こだまちゃんと向かい合うようにベッドに腰掛けている羽郁くんの視線は、妹の股間に吸い寄せられていました。右手の指先でくぱっと開いているぷっくりとしたアソコのワレメから覗いている可愛らしいピンク色のピラピラに、思わず生唾を飲み込でしまう羽郁くん。
「……あ、ああ。いい感じだ」
 その言葉を裏付けるように、羽郁くんが右手で握りしめているおチンチンがぐんぐんと硬く大きくそそり勃ってくのを、こだまちゃんはじっと見つめていました。
「それじゃ……は、はじめるぞ。ちゃんと、見てろよ」
「う、うん」
 羽郁くんは左手で勃起したおチンチンの根元を押さえ、右手の親指と人差し指で作ったわっかで亀頭のカリの部分をこすり始めます。いつもオナニーでそうしているように。
「お、オナニーって……週に何回ぐらい、するの? お兄……ちゃん」
「なっ、何訊いてるんだよ!?」
「だ、だって……宿題の項目にあるんだモン……ちゃんと書かないと、提出できないよぉ……」
  困ったように自分を見つめる妹に観念した羽郁くんは、一瞬躊躇したあと、こだまちゃんに言いました。
「……こだまも同じ質問に答えるなら、俺も答える」
「え……」
「お前も、俺に、女の子のオナニーのこと、教えてくれ」
 きゅっ、とわずかにこだまちゃんのワレメが窄まって……一筋のしずくがこぼれ落ちました。
「わ、わかった……答えるよ、お兄ちゃん。だから、宿題、手伝って……」
「あ、ああ」
 小さくつばを飲み込んで、こだまちゃんはお兄ちゃんへの質問を再開しました。
「……オナニー、週に何回、するの?」
「……5回か、6回」
「ほ、ほとんど毎日、してるんだ……お兄ちゃん」
「お、俺ぐらいの歳の男はみんな、そうなんだよっ」
 恥ずかしさに胸の奥がカッと熱くなるのを感じながら、羽郁くんはこだまちゃんに同じ質問を返します。
「こだまは……週に何回ぐらいするんだよ、オっ……オナニー」
 奇妙にうわずったお兄ちゃんの質問に、こだまちゃんは答えます。
「3回……ぐらいだと、おもう……」
「……おまえ、オナニーするんだ」
 意外そうな声を上げるお兄ちゃんに、こだまちゃんの胸は恥ずかしさでいっぱいになってしまいます。
「うん……するよ」
「そ、そうか……うっ」
 羽郁くんの右手は変わらず勃起したおチンチンを擦り続けています。
興奮してきました。お互いに
「1日に……最高何回ぐらいオナニーしたこと……ある?」
「ろ、6回……こだまは?」
「3回……んっ」
 答えながら、こだまちゃんのワレメは薄く開き始め、奥から湧き上がってくる液がじくじくとピンクのピラピラを濡らしていきます。お兄ちゃんのおチンチンの先っちょからも止めどなく透明なしずくが溢れ、右手が上下するたびににちゃにちゃと粘っこい音を上げ始めていました。
「い、いつも……そんなふうにするの?」
「そ、そうだよ」
「そんなにこすって……痛く、ないの?」
「痛く……ない」
「お……ちん、ちんの、そこが、一番感じるの……?」
「あ、ああ……ここをこすると、一番、気持ちいい……」
 そう答えながら、羽郁くんの右手の動きは次第にその速度を上げていきました。
「こだま……お前は、どんなふうにするんだよ……オナニー」
「……………………」
 はぁはぁと熱い吐息の間から聞こえてくるお兄ちゃんの質問に、こだまちゃんは無言のまま、それまで空いていた左手をワレメの上に滑らせていきました。
こだまちゃんもオナニー開始♪
「そ、そんなふうにするのか? 女の子のオ、オナニーって……」
「ほかのひとは……わかんないよ……でも、わたし、は……」
「アソコの中に指……指、入れたりしないのか……っ?」
「い、痛かったから……」
「入れたこと、あるのか……」
「う、うん……いっかいだけ……んんっ……で、でももう、やってない……っ」
 そんなことを答えながら、こだまちゃんの指先は可愛らしく包皮に包まれたクリトリスをクリクリと円を描くようにさすり続けていました。
「んっ……んふっ」
 時折ぴく、ぴくと、まだほっそりしているふとももが、そしてアソコのぴらぴらがひくつきを繰り返します。
「お、おにい、ちゃん……」
 押さえたあえぎ声を漏らしながら、こだまちゃんはお兄ちゃんに質問します。
「オナニーするとき……何考えてるの……?」
「え……」
「どんなこと考えながら、オナニーするの……? 教えて……」
 こだまちゃんの大きな瞳が、興奮の熱い潤みをたたえて羽郁くんを見つめていました。答えが欲しいと、見つめていました。
 羽郁くんは、心の中にある答えを、そのままに告げていました。
「……今は、こだまのこと考えてる」
「あ……」
 きゅうっ! と、こだまちゃんのアソコが窄まりました。思わずこだまちゃんが脚を閉じてしまうほどに大きく、強く。
「こだまは……今何考えながら、オナニーしてるんだ……っ?」
「……………………」
 より強い潤みをたたえていた瞳をキュッと閉じて、こだまちゃんは答えました。

「…………お兄ちゃん」

らすとすぱーと〜
「お兄ちゃんのこと、おにいちゃんのこと考えて、オナニーしてるの……おなにーしてるの……!」
 答えながらこだまちゃんの指はクリトリスをまさぐり続けていました。それはいつものおとなしい妹とはまるで別人のようにいやらしく、そして刺激的な光景でした。
「こ、こだま……!」
 羽郁くんの右手の動きもより一層速く激しいものに変わっていました。まるでひたすらに絶頂を求めるみたいに。ギュッと握りしめた右手がおチンチンの茎を、亀頭のカリをこすり上げるたびにぷっくりと膨れ上がった鈴口からびゅっびゅっと射精するみたいに先走り液が押し出され、床の上にまで飛び散ってしまいます。
「お、にいちゃん……おにいちゃん……はぁ、はぁ、あっ……おにいちゃん……っ!」
 うわごとのように繰り返すこだまちゃんの指は、今までの押さえた動きが嘘だったみたいな激しさでクリトリスを、そしてその下のピラピラまでをもこすり続けます。そのたびにアソコから漏れ出すねっとりとした液がクリトリスを弄っているこだまちゃんの指を、小刻みにわなないているピラピラを、そしてきゅきゅっと窄まるおシリの穴までをも濡らしていきます。
「あっ、あ、あ、あ、あああ、あっ、うふっ、んぁ、お、にい、ちゃん……っ!」
「こだま……はぁ、はぁ、あ、うっ……こだま、こだま……こだまこだまぁっ!」
 何度も何度もこだまちゃんの名前を呼びながら、羽郁くんはおチンチンの根元から急速に熱いものがこみ上がっていくのを感じていました。そしてそれは押しとどめる間もなく一気におチンチンの中を駆け抜けていって……
ひにっしゅ!
「…………………………うっ!」
「あああああああああああっ!」

ひにっしゅ!
「はぁ、はぁ、はぁ……こ、こだ、ま……」
「お、にい……ちゃん……」

*   *   *   *   *

戦い終わって(笑) 「も、もうだいじょうぶか? こだま」
「う、うん。お兄ちゃんの、その……『液』もキレイに拭けたし……」
「ごっごめんな、いっぱい、その、かけちゃって。そんなつもりはなかったんだけど……」
「うううん、ううん気にしないでお兄ちゃん。あたしが頼んでしてもらったことだし」

 ふたりでの『宿題』を終えたあと、どことなくぎこちない会話を交わしている兄妹でした。

「そ、それじゃわたし……もう、寝るね」
「お、おう」
「それじゃ、おやすみ……なさい、お兄ちゃん」
「おっおやすみ、こだま」
 ばたん、と小さな音を立ててドアが閉まってから、羽郁くんはベッドに腰掛けたまま頭を抱えてしまいました。
「……妹相手になにやってんだ、俺」
 こんなの異常だ、異常すぎる。妹とオナニーの見せっこするなんて。それがいかに学校の宿題だからって……
「……まてよ」
 羽郁くんはふと、あることに気付きました。
 今まで3年間、こだまちゃんと同じたぬき学園に通ってきた羽郁くんですが、今までそんな宿題なんて出されたことなんか無かったからです。
 いやでも、自分は3年でこだまは1年。もしかしたらカリキュラムが変わったのかも。
 でもそう言えば、こだまが持ってた『夏休みの宿題ブック』って、ワープロ打ちだったよな。しかもかなり素人くさい製本の。
 担当教師の手作りなんだろうか? それとも、もしかしたら……

「……こだま、もしかして、おまえ……」

 ずっと妹に対して抱き続けている心の奥底のうずきを、改めて感じてしまう羽郁くんなのでした……



「進路調査」で多数寄せられておりました『川崎羽郁・こだま兄妹のその後』を描いてみました。
まだ行き着くところまではいきません。ルリ姉と弟クンのカップルを諸般の事情?のせいで僅か3回で一線越えさせてしまった分、こちらは近親ネタ特有の「一線超えたいけど超えちゃ行けないもどかしさ」をもうちょっと続けたいナー、とか思ってます。



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