授業終了のベルが鳴って始まる、授業と授業の間の短い休み時間。 たぬき学園の廊下は一種の戦場のように変わります。 ガラッと音も大きく教室のドアを開け、さりげない振りをしつつもどこか緊張感をたたえた表情で 廊下を小走りに進んでいく女生徒たち。……その脚の進む先には<女子トイレ>の文字が。 そう。彼女たちは授業と授業の間にある短い休み時間に、授業中溜まりに溜まった生理的 欲求を解放するべくトイレに向かっていくのです。出してチョン、で済む男子と違って 女子は時間がかかります。混んだりするとますます苦しい思いをしたり、下手をすると次の 授業に間に合わなくて、ということもあり得ます。 だから彼女たちは必死なのです。気温が低くなって生理的欲求が一層煽られる冬場などは ますます深刻な問題です。 そんなある日の、短い休み時間の小さな戦場。 どてっ! っと大きな物音が響き渡りました。 皆が音のした方に目を向けると、そこには一人の一年生女子が廊下の上にうずくまっていました。 |
そして尻餅をついた床の上に、ゆっくりと、けれど確実に広がっていく、薄く色づいた水たまり…… 焦るあまり脚をもつれさせて転んでしまって、その衝撃のせいでしょうか。 あるいはガマンしきれずにそこにうずくまってしまったのかも知れません。 ……いずれにせよ、不幸な彼女は廊下の上で、他の生徒達が見つめる中で、 『おもらし』をしてしまったのです。 「お…おねがい、見ないでぇ……」 漏れ出るおシッコを停めることもできないまま、涙目で訴えるその女子に、回りで見ていた 上級生の女生徒たちはすぐさま駆け寄って。 「大丈夫大丈夫。ちゃんと始末してあげるから」 「ほら! そこの男子! いやらしい目で見るんじゃないッ!」 「とりあえず保健室いこ。ね?」 などと手際のよいフォローをしてあげるのです。 授業と授業の間の短い休み時間。たぬき学園ではこれもまた日常ありがちな 風景のヒトコマなのでした…… |
最近しっこネタ無いですね、というお声があったのでリハビリシリーズの一環で描いてみたり。 以前キリ番で描いたネタと微妙に(まんま?)被ってますが(^_^;) ちなみにお漏らし女生徒の名前は『1年5組 神崎美子』さんになりました。(20050125) |