■きゃんぱすアルバム <美術部部活動にて> |
(ああ……どうしましょう……) その日の放課後、1年8組のシャンティ・アクターバさんは美術室に向かいながら心底弱り果てていました。 同じクラスの女友達にせがまれてせがまれて、とうとう断りきれずに『美術部のモデル役』を引き受けてしまったからです。 (モデルなんて……みんなの前でポーズ取ったりして、それを絵に描かれるなんてそんなはずかしいこと……) 内気な性格で本来人前に出ることもはばかれるようなシャンティさんにとって、それは想像するだけでも気の引けることでした。 (それに……この学校でモデル役といったら、きっと……) 「それじゃシャンティさん、そこに立って」 「は、はい……」 「片足をそこの台に乗せて……胸を張る感じで」 「はい……」 「右手はそこ、左手はそっちで……そうそんな感じで。それじゃそのままでじっとしてて♪」 「…………はい」 「それじゃみんな、モデルさんをじ〜〜〜っくり見つめて、正確なデッサンを心がけるように。始めっ」 「「「「は〜〜〜い、部長っ♪」」」」 |
(モデルといえばヌード、そしてきっとこんなあられもないポーズを取ることになって、身体中のありとあらゆるところを……) (お胸も……) (おへそも……) (お尻も……) (そして、本来なら人には絶対見せないようなところまで……) (美術部のひとたちに……もちろん男子たちにも……見られてしまうんだわ……) |
(あ……も、もしそんなときに変な気分になって来ちゃったらどうしましょう……ううん、そ、そんなことありえないけど……もし、もし……ときどき、恥ずかしい姿をひとに見られてしまったときに感じてしまう、あんな気分になってきてしまったら……) |
(みんなが見ている目の前で、お胸の先っちょがつんつんと突き出してきてしまったら……まるで石のようにコリコリと硬くなってきてしまったら……) |
(お胸の先っちょがそうなったら……そうなってしまったら……きっと、お股からもあのヌルヌルが……いやらしい気分になったときに身体の奥から湧き上がってくるあの熱いヌルヌルがあふれ出してきてしまうわ……!) |
みんなは真面目に部活動をしているだけなのに……ひとりでかってにみだらな気分になって……お股を濡らしながらもじもじしている私を、みんなに見られてしまう……そんな私を、みんなにスケッチされてしまう……そんなの、そんなのって……!) 「シャンティさん、シャンティさん?」 |
ふいに呼びかけられて我に返ったシャンティさんは、自分が既に美術室の中央で椅子に腰掛けていることに気付きました。 「……は、はいっ?」 「さっきから何ひとりでぶつぶつ言ってるの?」 「い、いえ、べ、べつに……」 真っ赤な顔でどぎまぎしているシャンティさんに、モデル役を依頼したクラスメートの女子は一冊の分厚い本を差し出しました。 「それじゃこの本を持って、物思いに耽るみたいな感じでポーズ取ってもらえる?」 「え?」 「小春日和な秋の日に『読書の秋』を満喫する少女、って感じで行くんだって。シャンティさんにはぴったりのシチュエーションだろうって、部長がさ♪」 「そ、そう……ヌードじゃないんだ……」 「え、なんか言った?」 「ううんううんううんううん(焦)」 慌てて頭を左右に振りながら、ほっと一息つきながら……心のどこかでなんとなく残念っぽい気分が漂っているのを感じているシャンティさんなのでした……♪ |
「美術部でのエロデッサン」というリクエストと「シャンティさんを恥ずかしい目に逢わせて」というリクが多かったのでお答えしてみました……って、妄想オチかよ(笑) |