■きゃんぱすアルバム

  <2006年度入学式にて>



 たぬき学園2006年度は、小雨のぱらつくお天気からのスタートで、年度最初の行事である「入学式」も大講堂で行われることとなりました。
 天候には恵まれなかったものの入学式自体はつつがなく進行し、そして今、講堂内にい並ぶ新入生そして教職員を前にして、壇上の生徒会長の後藤睦月さん(3年5組)が新入生に対する歓迎の挨拶を始ようとしていました。

『新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます……』

 理知的な生徒会長の容貌に、鈴を転がすような可憐な声に、新入生達は見惚れ聞き惚れ、憧れを抱いたり欲情を抱いたり(笑)。
 けれど挨拶が進んで行くにつれて、新入生達は異変が起こりつつあるのを感じ始めました。

様子のおかしな生徒会長さん『わ、我が校の生徒手帳、には……他のがっこ……うのように、何条何項にもわた、わたる、校則は記されては、いません……ッ!』

 開始時は立て板に水を流すがごとくなめらかだったスピーチはところどころとぎれがちになり、後藤さん自身も頬を紅潮させ、うっすらと汗をかいているのが遠目にもわかります。
 どうしたんだろう、どこか具合でも悪いんじゃないのか……そんな空気が講堂内に流れ始める中、後藤さんは必死で自分自身を制御しスピーチを続けながら、心の中で悲鳴を上げていました。

(もぉ……琳奈ちゃんったら……なにするのよぉ……!)

 内心での悲鳴に答えるように、後藤さんの耳にはめられたイヤホンから声がしたのはそのときでした。

『ど〜お? むっちゃん、気持ちいい?』

 イヤホンから声が響いた途端、後藤さんの股間からぴくん!と衝撃が……いえ、快感が奔りました。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 思わずこぼれそうになる嬌声を唇を噛んでこらえる後藤さん。

『うわぁ……クリちゃんつっつくたびにどんどんおつゆがあふれて来るぅ〜♪ 気持ちいいんだね〜』

 そう、後藤さんは声の主にクリトリスを指先ではじかれたのです。
 そして後藤さんのクリトリスを弾いた声の主は、今まさに後藤さんがスピーチを行っている演壇の下に潜り込んでいるのでした。

演台のうらがわでは〜『ほらほらむっちゃん、スピーチ止まってるよ?』
 演台の下に潜り込んでいたのは光橋琳奈さん(3年6組)でした。
『みんなにばれちゃうよ? つづきつづき♪』

「……っ、そ、それは、このたぬき学園には、校則というものが存在……しないからです」

 イヤホンから響く光橋さんの声にハッと我に返り、スピーチを再開する後藤さん。けれど、
『ふんふん〜〜ふん〜〜〜〜♪』

「あるのは、たったひとつ、『自分の行動には自分で責任を持て』のことっ……ばっ!」

 光橋さんの鼻歌混じりに、その指がクリトリスや小陰唇のヒダヒダや……おシリの穴までいじり始めると、たちまちにとぎれとぎれになってしまうのです。
(おねがい琳奈ちゃん……もぅ、やめてぇ……)
 イヤホンはあってもマイクを持っていない後藤さんには、自分の言葉を演壇に潜む光橋さんに伝える術はありません。でも、まるでそんな後藤さんの心を読んでいるかのような、光橋さんの声がイヤホンから響くのです。
『だ〜め。やめないよ? ……これはおしおきなんだから』
 その声は、僅かな怒りを含んでいるようでした。
『バレンタインデーにあたし以外の女の子からもチョコ受け取って……しかもホワイトデーには律儀にお返ししたなんて、ゆるせないんだから』
(だからあれは生徒会の内輪同士での挨拶みたいなもんだって、言ったじゃない〜〜)
『……あたしにいじられながら、最後までスピーチできたら勘弁してあげる』
 泣きそうな気分になりながらも、後藤さんはスピーチを続けます。

「自分の行動にせき責任を持てる自信、自信があるなら、この学園は、あなたがたのや、やりたいことを、うけいれてく……っ!……くれるで、しょう……」

『……ね〜むっちゃん、いまどんな顔してるのかな〜?』
 イヤホンから光橋さんの声が、後藤さんの耳にささやきかけます。
『きっとほっぺ真っ赤にして、エッチな声出さないように必死でガマンしてるんだろーなぁ。むっちゃん、ベッドの上じゃ声おっきいもんねぇ。チクビぺろってしただけで、色っぽい声が部屋中に……♪』
(……っ!)
 いつか二人で過ごしたときのことが頭の中によみがえり、胸にキュン!と痛みにも似たものが走ってしまう後藤さん。
『あ、いまキュン!としたでしょ♪ わかるよ〜? アソコからもおつゆがジュン!ってあふれたもん〜♪』
 ますます胸がキュンキュンしてしまう後藤さん。それでも必死でスピーチを続けます。

「もち、もちろん、それは独りよがりなじっ自由自由を全面的に、みとめて、いるわけではありません。……ぁ……学園という集団の中で、とっ、共に生き、共にまな、ぶ、その一員とそしての自分、ということを……わすれないで……くぅっ……ください……」

……どんな風にいじられているのかわからないままに刺激だけを与えられている不安、みんなの目の前でいやらしいことをされている羞恥心、そしてそれがばれたらどうしようかという恐怖……
 それらがない交ぜになって、後藤さんの性感は普段よりも強く急速に上り詰めつつありました。身体の奥からどんどんわき出してくる熱いぬるみが膣口からあふれ……ふとももを筋になって伝い落ち……ぽたぽたと床に滴り落ちていく感触に……絶頂の予感がヒクヒクとした軽い痙攣となって下半身に走り始めていました。

『かわいいなぁ……むっちゃん。ほんとにかぁ〜わいい……だいすき♪』
 そういう光橋さんの声にも、熱いものが混じり始めています。
『ね……あたしのことも、好き? ……むっちゃんの事が好きすぎて、こんないじわるしちゃったりするあたしのこと……好きでいてくれる? ……好きでいてくれるなら……指で二回、コンコンってやって?』
(琳奈ちゃん……)
 好きに決まってる。好きでなきゃ、琳奈ちゃんのわがまま?聞いて、こんなはずかしいことしたりしないじゃない……!
 そんな想いを込めて、後藤さんは震える指でコンコンと、演壇の天板をノックしました。
『…………うれしいよ、むっちゃん♪』
 感極まったような、光橋さんのかすれた声に耳をくすぐられ、思わずぞくっと感じてしまう後藤さんに、光橋さんは今までで一番優しく、そしてある意味一番いじわるに告げました。

『ごほうびに、イかせてあげる♪』

 そしてピンピンに勃起し、小陰唇の肉襞の間からツンと突き出していた後藤さんのクリトリスを指先でギュッと押しつぶし……思いっきり弾いたのです。

(〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!)

ぜっちょ〜
 歯を食いしばって、股間から脳天まで貫くように全身を駆け抜けた衝撃に声を上げなかったのはほとんど奇跡のようなものでした。……それほどまでに、後藤さんの感じた絶頂は大きく、激しいものだったのです。

「………………………………………ぁ………………ふ…………」

 アソコからボタボタとしずくがまるでおもらしのように垂れ落ちていくのを感じながら、がくがくと震える膝を折って壇上に崩れてしまわないよう必死で耐えている後藤さん。
『……あはは、むっちゃん、イッちゃってる……♪』
 その耳に、光橋さんの声が優しく響きます。
『ほらむっちゃん。みんなが変に思ってるよ?……ちゃんと最後、しめくくらなきゃ』
(………………)
 ほとんど夢遊病者のような気分で姿勢を正しながら、後藤さんは口を開きます。
みんなには内緒?

「……自分の行動、に責任を、持ち……なか……仲間の意志、を尊重し……共に楽しくまなび、あそ……び、高めあって、いける……そんな、学園生活を送って……ください……」

 そしてふらふらとお辞儀をする後藤さんに(どこか変だなぁ?と疑問を抱きつつも)満場の拍手を送る新入生たちと教職員の面々。
 その拍手を耳にしながら、光橋さんはヒクヒクと痙攣を続ける後藤さんの下半身を支えてあげながら、アソコやふとももを濡らすおつゆを綺麗に拭ってあげます。そしてずらしていたショーツも元に戻して、ねぎらいの声をかけてあげたのでした。

『おつかれさま、むっちゃん』

『………また今度、やってみようね、これ♪』



2006年度一発目ということで、お約束?の入学式ネタでした。2年ぶりやな。

この後光橋さんはどうやって演壇から逃げたのでしょーか。
描いた本人にもわかりません(笑)



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