たぬき学園体育祭2005」

 2005年度のたぬき学園体育祭は、全競技を終えた時点で紅白両軍が同得点を獲得していた。……普通の学校なら引き分けバンザイ、で終わるところなんだろうけど、たぬき学園ではこういう場合、どちらかの勝利を決定づける最終競技が行われるんだ。
……それが、男女生徒による『S.U.M.O.』だ。そして僕……1年3組(紅組)の浜村良……は今まさにその競技に参加しようとしていた。

exual nited atch n the ground……っていうウソ英語が示すように、この競技は紅白両チームに所属する全クラスから一人ずつ男子もしくは女子が選び出され、土俵(グラウンド)の上で一対一のえっちを行って先にイった選手の数が多いチームが負けになるってルールだ。
 そして僕は、同じクラスでカノジョの和泉響子ちゃんとの豊富なえっち経験(……みんなに知られてたのか)を買われてこの競技に出場することになったというわけだ。

 でも響子ちゃんは、僕がこの競技に出るのにすごく反対した。そりゃいくら体育祭の競技とはいえ、自分以外の女の子と僕がえっちするのが嫌だっていう気持ちは分かるけど、この競技への参加はクラス全体からの推薦なんだから仕方ない。
 結局へそを曲げた響子ちゃんは競技開始前にどこかへ行ったっきり。ちょっと気になるけど、紅組の勝利のためには響子ちゃんのわがままにつき合ってばかりもいられないし、それに実をいうと響子ちゃん以外の女の子とエッチできるっているのも僕としてはちょっと……

「……ちょっと楽しみ、なんて思ってるんじゃないでしょうね? 良くん♪」

 競技のために夕日に染まる土俵に向かっていた僕の足は、土俵の上から投げかけられたその声に凍り付いた。

わがままツインテール♪「きょ、響子ちゃんっ?!」
「あたーりー♪」
 そう。土俵の上で白組の選手として僕を待ちかまえていたのは、響子ちゃん本人だった。
「なっ、なんで響子ちゃんが対戦相手になるのっ! 同じ紅組じゃないか!?」
 クラスが同じなら強制的に同じ色の組に配属になるので、僕らが敵対することはあり得ないのに…… そんな僕の考えを読んだみたいに、響子ちゃんはけろりとして言った。
「あ、白組の子に代わってもらっちゃったの。心を込めて『お願い』したらこころよくOKしてくれちゃって♪」
……ウソだ。きっといつもみたいにわがまま言って押し切ったに違いない。後で謝りに行かなきゃ……
「なんでそこまで……」
 響子ちゃんは当然のように言った。
「あたし良くんが他の女の子とえっちするのなんてヤだったんだもん♪ 良くんは、どんなときでもあたしとだけえっちす・る・の・!」
 そして、響子ちゃんは僕に手にした白いハチマキを突きつけながら、宣言する。

「さー良くん、勝負よ! ……みんなの前で思いっきりイかせちゃうんだから♪」

「見合って見合って……はっけよい、のこあったぁ!」
 行司役の生徒会役員の持つ軍配がさっ! っと勢い良く引き上げられ、いよいよ『S.U.M.O.』が開始された……
「それじゃ行くわよ、良くんっ♪」
「きょ、響子ちゃ……わっ!?」
……のとほぼ同時に響子ちゃんは僕に襲いかかると、短パンをパンツごとずり下げて押し倒した。そして僕に背中を向けるとブルマの裾をずらて、まだボッキしきっていない僕のペニスをむき出しになったアソコの中に半分無理矢理みたいに押し込んでいった。

(『SUMO』ではあらかじめ対戦を行う体位が行司によって指定される。出場者のセックステクニックの差を体位の指定によってある程度平均化し、試合をより面白くするためらしい。
 今回の僕と響子ちゃんの対戦には<背面座位>が指定されていたんだ)
バックからずっぽしと〜♪
「あっ……ううっ!」
 途端に股間からこみ上げてくる気持ちよさに、半勃ちだった僕のペニスは見る見るうちに充血してしまう。
「あは♪ 勃ってきた勃ってきた……あたしの『オマンコ』の中で、良くんの『チンポ』がどんどん『ボッキ』してくるぅ〜〜♪」
「きょ、響子ちゃん……?」
 にまっと笑みを浮かべながら肩越しに振り返る響子ちゃんの、かわいらしい唇からこぼれ出るいやらしい言葉に、僕は思わずどきっとしてしまう。……いつもはそんな露骨な言い方、絶対にしないのに。
「ねぇ、良くぅん……うれしいでしょ。ぶるまはいたあたしと『セックス』できて」
 響子ちゃんが腰をクイクイひねるたびにおシリにぴったりと張り付いたぶるまが引っ張られ、どんどんおシリの谷間に食い込んでいく。柔らかなお尻の肉の丸みがいっそう強調されていく。
「あうっ……!」
 目から飛び込む刺激に、僕の興奮はいっそう煽られて。思わず声を漏らしてしまった僕を満足げに眺めながら、響子ちゃんは言葉を続けた。
「いつもいつも体育の授業の時、あたしのおシリ見てたでしょ……ぶるまはいたあたしのおシリ……見ながら、頭の中で想像してたんでしょ?」
 響子ちゃんがゆっくり、小さく腰を動かし始めた。
「……こんな風にぶるまの裾だけまくって……オマンコ丸出しにして……ずぶぅううっ、ってカチカチにボッキして先っちょからお汁たらしたチンポを根元まで差し込んで……イヌの交尾みたいにハァハァカクカク腰を動かして……あたしのオマンコの内側隅から隅までチンポでこすって……思いっきりドピューーーーッ! ってシャセイして……オマンコの中、生臭くってネバネバした、あつぅいセイエキでいっぱいにしたいんでしょぉ〜?」
 くふふ、と響子ちゃんが喉で笑う。細められた瞳が、まるで猫みたいだ……獲物を弄ぶ。
「それとも、シャセイはぶるまの上がいいのかな〜? でも、そんなことされたらぴっちりお尻の肉に張り付いたぶるま、ぶちまけられた良くんのセイエキでどろどろになっちゃうな…… ふふっ、もしかしたらぶるまとおシリの隙間にチンポ突っ込んで、スコスココスってシャセイしたい、なんてマニアックなこと考えてるんじゃない? ……おシリとぶるまの隙間が良くんのセイエキでいっぱいになって……ぶるまの表にじわっとしみが広がって来てぇ……♪」
「あ、ああっ……」
良くんの頭の中(笑)
 まるで呪文のように続く響子ちゃんのいやらしい言葉に、そこから紡ぎ出されるいろんな妄想に、僕の頭の中はピンクがかったもやに包まれたみたいに朦朧としていく。……なのにそんな言葉のいやらしさとは裏腹に、響子ちゃんの腰の動きはひどくゆるやかで小さくて、むずむずとした刺激しか僕のペニスに与えてくれない。……そのもどかしさから逃れたくて、僕は響子ちゃんをガンガン下から突き上げて、思いっきり射精したい衝動に駆られていた。いっそのこと、響子ちゃんが囁いたみたいに、響子ちゃんのおシリに、ぶるまに、あんなことやこんなことを……!

<ダメだ、ダメだ。これは響子ちゃんの『手』だ!>

 その瞬間、頭の中でもう一人の僕が警告を放った。
 そうだ。響子ちゃんってば、ピチピチぶるまっていう視覚的刺激といやらしい言葉の連続で僕を一層興奮させてさっさと勝負を決めにかかっているんだ。
……正直言って、響子ちゃんとのエッチでは僕の方が先にイかされてしまうことが多い。響子ちゃんの方が「上手い」んだと思う。
 でも僕にだって男の意地がある。この戦いには紅組全体の勝利がかかってるんだ。……それに二人きりならともかく、他のみんなが見てる前で響子ちゃんより先にイって『ソーロー』のレッテルを貼られるわけにはいかない!

 僕は意志の力を総動員してこみ上げる欲望を押さえ込むと、反撃を開始した!
ずぶっ!『ずぶっ!』
「え……きゃぁっ!?」
びっくり響子ちゃん
反撃開始〜
「なっ……な、何するのよ、良くんっ!?」
 さっきまでの余裕たっぷりでいやらしげな口調もどこへやら、ありありと動揺を浮かべた表情で響子ちゃんが僕を見つめる。
「響子ちゃんが言葉と視覚で攻めるなら……ぼ、僕にも考えがあるってことさ……」
 僕の左手親指は、響子ちゃんのおシリの穴に突き立てられていた。……おそらく響子ちゃんの『弱点』だろう場所に。

……今まで幾度となく繰り返していたえっちの中で、僕はあることに気付いてたんだ。
 響子ちゃんのおシリの穴に、アソコに入れようと思って滑ってしまった僕のペニスが当たってしまったとき、僕の指先がかすめてしまったとき、クンニしてあげてたついでに好奇心で舌を当ててみたとき……響子ちゃんの身体が大きく反応したことを。
 多分響子ちゃん、おシリの穴が感じるんだ。それもすっごく。
 僕自身アナルプレイってわりと好奇心があったけど、いざそれを「したい」って言ったらヘンタイ扱いされるかも……って思って今まで躊躇していたその場所に、僕は今日ついに手を伸ばしたんだ。
 そしてそれは間違いじゃなかったみたいだ。

「やっ、やだ良くんっ。そんなトコ、そんなトコいじっちゃ……あ、ヤだぁっ!」
 おびえるみたいな、それでいて何かを期待している(みたいに思える)まなざしで、響子ちゃんが僕を見つめている。
 僕は胸の中にわき起こるちょっと黒〜い気持ちそのままに、僕は響子ちゃんのおシリの穴への攻めを開始する……。
ちゅくちゅくちゅくちゅく!一旦引き抜いた親指にアソコからこぼれる粘液を塗りつけ、僕はもう一度響子ちゃんのおシリの穴に差し込んだ。
 入り口のぎゅうっ! ときついすぼまりを乗り越えると、そこは柔らかく、なめらかで、そして熱ぅい肉の壁があって……
 僕は親指の腹でその肉の壁を擦り始めた。最初はゆっくり、そしてだんだんと早く……
「うっ……ふ、ふぅっ……くっ、う、ううっ……!」
 ほっぺたを真っ赤に染めて、食いしばった歯の隙間から熱い吐息を響子ちゃんがもらす。
「や、めて……って、いってる、のにぃ……!」
 まるで必死になにかを耐えてるみたいなそんな響子ちゃんの顔、僕は初めて見た。
「そ、んなとこ、いじる、なんてっ……りょうくんの……へんたいっ……!」
 そして、そんな響子ちゃんの顔が、声が、熱い吐息が、僕の欲望をどんどんかき立てていく……!
歯をくいしばって……♪
攻める攻める攻める!
「きっ、気持ちいいんだろ、響子ちゃんっ。おシリの……おシリの穴いじられてっ」
 指を動かしながら響子ちゃんに問いかける僕の声。うわずって、ハァハァと荒々しくて。
「おシリの穴いじる、僕が、ヘンタイならっ……いじられてっ……感じ、る、響子ちゃんは、もっとヘンタイじゃ、ないか……っ!」
「ち、ちがう……ちがうもンッ! あ、あたし、あたし……感じてない、もンッ!」
「うそ、つけっ! ……だったら、何で逃げないの? なんで、こんなにアソコ、ヌルヌルなの? ……なんで、自分から……おシリ、僕の指に押しつけて……来るのッ……!」
「ちっ、ちがう……ちがうもンッ! あたし……あたし……」
「これでも……かッ!」
 僕は一気に根元まで親指を響子ちゃんのおシリの穴に突き立てた。
「ひぁああっ!?」
 響子ちゃんが大きく背を逸らしながら、叫び声を上げる。……と同時に、響子ちゃんのアソコが僕のペニスをぎゅうううううっ! ってすごい勢いで締め付けて……痛いほどの快感が脳天まで突き抜けた。
「あうっ!」
 今度は僕が思わず声を上げる。……しまった。おシリの穴への攻撃は確かに響子ちゃんを興奮させるけど、響子ちゃんが感じてアソコを締め付けるたびに僕も攻められてしまう。
(こうなったら……一気に響子ちゃんをイかせてやるんだっ!)
 僕はそれまで動かしていなかった……動かせないでいた……腰を動かして、響子ちゃんのアソコを下から突き上げる。それと一緒におシリの穴をいじり回し続ける。
「あ、あっ! りょ、りょうくんっ!」
 2カ所を同時に攻められて響子ちゃんが叫ぶような声を上げる。感じている。響子ちゃんがすごく興奮している。それはアソコから滴り落ちるおつゆの量でも判る。響子ちゃんのおつゆで、僕の下半身はペニスどころかその下のフクロまでベトベトだ。
「あっ、あっ! あっ!! おなかの中で……おなかのなかで、良くんの指と……おチンチン、が……こすれあってるぅ!……すごいっ……すごいよっ!……いままで、いままででいちばん……いちばんッ!」
「きょ、きょうこ……ちゃんっ……!」
 けれど僕もだんだん限界に近づいていく。僕が突き上げいじるたびに響子ちゃんが上げる声が、大きく反らされる背中が、ぴっちり張り付いたぶるまを食い込ませながらうねうねと蠢く二つのかわいいおシリが、その下で僕のペニスをくわえ込みながらキュウキュウと締め付けてくるアソコが、僕の五感のすべてを刺激して……!
「だめ、だめ、イく、イく……あたし、イっちゃう。あ、あっ……イク、イクうっ!」
「きょうこ……きょうこちゃん……きょうこちゃぁんっ!」
ああっ!「ああああああああああっ!!」どぴゅっ!
おふぃにっしゅ〜〜〜〜♪

『びゅくんっっっっ!!』

 響子ちゃんが大きく声を上げたのと、とうとう耐えきれずに僕が射精してしまったのと、どっちが早かったなんてもう判らなかった。きっと、ほとんど同時だったんだと思う。
「あっ、あっ、あ……はぁ……っ」
 僕の射精をアソコで受けながらビクンビクンと反らした背中を震わせていた響子ちゃんは、やがて力が抜けたようにくたり、と土俵の上に倒れていった。まだ射精を続けるペニスをアソコに差し込んだまま、僕も響子ちゃんの背中を包むようにして身体を重ねていった。自分の腕の中にある小柄な響子ちゃん。その身体から立ち上る熱が、香りが、とてつもなく心地よかった。

「……これはどちらの勝利でしょうか?」
「絶頂に達したのはほぼ同時かと……」
「いや、叫び声を上げたのは女子の方が先でしたし……」

 審判団が顔をつきあわせて何かを話し合っているらしい。そんなの、僕と響子ちゃんの引き分けで良いじゃないか……と思っていると、審判長のものらしきのアナウンスが流れ出した。

『只今の取り組み、行司は紅組・浜村良くんに軍配を挙げましたが、審判団の協議の結果両者引き分けとして……』

 ほら、やっぱり。

『……再度<仕切直し>て勝敗を決することにしたいと思います!』

「え!?」

 土俵の周囲から歓声が沸き上がる中、思わず飛び起きる僕。
……そうか、とその瞬間僕は悟った。これはあくまで決勝戦なんだから、引き分けなんてあり得ないんだって事に。
 そしてその僕の手をぎゅっと、握る感触。
……響子ちゃんがにんまりとした笑みを浮かべて、僕を熱い目で見つめていた。

「良くん……今度は絶対負かしちゃうからね……♪」


……紅白両軍と、僕と響子ちゃんとの勝負をかけた『S.U.M.O.』は、まだ終わりそうになかった……




 体育祭決勝戦・『S.U.M.O.』でした。この後良くんと響子ちゃん、そして紅白両軍のどちらが勝利したのか……その結果はご想像にお任せします〜(^_^;)

『S.U.M.O.』、和訳すると「グラウンド上で行われる性的結合競技」ってつもりですが……あくまで後付けのウソ英語ですから、文法がどーだとか単語の意味がどーだとか言う野暮なツッコミはよし子さん♪  <死語
 和泉響子さんが描きたかったのと、たまには攻めにまわる良くんを描いてみたかったりしちゃったりしたのです(和泉響子さんがからむネタは、TOMさん・West4さんから戴きました)。




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